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概要

 この度、「楽しいモグラクラブ」のHP内に私の専用ページを作っていただくことになりました。いつかは自分が考えていることなどを自分のHPを作って掲載したいと思っていましたが、やっとその時期が訪れたようです。

 平田さんとの直接の出会いは2年ほど前になりますが、もっと以前からTVでお会いしていました。その時、引きこもりの青年たちに居場所を提供し一歩を踏み出させようとする平田さんの姿勢に強い衝撃を受けたことを覚えています。

 平成13年に「片づけられない女たち」が出版されたころから、発達障がい特性をもつ大人の人たちの診療を始め、次第に就労に困難をもつ青年たちにも出会うようになりました。
 発達障がい特性を持つ子どもたちを診ている児童精神科医のほとんどが大人の発達障がいの診療を拒むなか、私は親や当事者や関係者のニーズに誠実に応えながら診療枠を広げてきました。
 その結果、現在の診療のおよそ3分の1が大人という状況であり、その多くが就労に困難を呈していたり、投薬治療の調整を必要としていたり、身体障害を持っていたり、子育てに苦労している青年~成人たちの診断や相談や治療です。

 発達障がい特性を持つ大人の多くは、子どもの頃からさまざまな叱責や偏見やイジメに耐えて成長し、苦しい思いを溜めてきていますし、睡眠異常や身体症状や精神症状などを抱えながらも頑張って生きています。
 発達障がい特性を持っていると、年齢相応の大人こころに混じって年齢以下の幼なこころを抱えているために、自分らしさがみえなくなったり、自分らしさを発揮できずに自分探しを続けることが多いようです。

 発達障がい特性を持とうが持つまいが、生きていくうえでは誰もがつらい経験を抱えていくわけですが、発達障がい特性を持っていると、自分自身でも社会からも家族にも受け入れられないつらさが覆いかぶさり、そのつらさは一層大きなものになりやすいのです。
 こうしたつらさで自信を失い、苦しくて身動きできなくなっている青年たちでも、共に悩み苦しみ、それを乗り越えようと一緒に歩み、必要な時に「それでいいんだよ」と後押しする人がいれば、その苦しさに圧倒されずに立ち向かっていけるのではないでしょうか。

 発達障がい特性を持ちながらも、それが問題にならない仲間や仕事、問題にしない見方や生き方を選び、自分の得意なところを活かして、自分らしさや自分の個性として発揮できるようになれれば自信と勇気が湧いてきます。
 平田さんのように、発達障がい特性を持ちながらもそれを吹っ切り、自分の得意を活かして見事に社会で活躍している人たちがたくさんいます。青年たちには、その人たちの生き方を学んだり見習いながら、自分らしい生き方を探っていって欲しいと思います。

 生まれ持った使命や性質や能力は一人ひとり違っているのですから、他人と自分を比較しても仕方がないのです。そう思えるようになったあなたは、第二の人生のスタート地点に立っています。どんな自分であれ、そんな自分だからこそできる仕事があり、必要としている人がいます。そんな出会いを信じて、まずは一歩を踏み出しましょう。