パブリックコメント
2007-10-22(月) 00:00 | 長沼睦雄
特別支援教育に関する基本方針(仮称)素案に係る意見(パブリックコメント)を書いて出しました。
① 特別支援教育に占める発達障害の割合は現実には大きいはずなのに、障害種別の課題の項目に「発達障害」という文言や項目がない。
発達障害はこれまでの5種障害とは異なる障害概念であり、単独でも5種障害と重複していることもある。発達障害者支援法も制定された現在、障害項目として取り上げていく必要がある。
② 障害の「重度・重複化」を取り上げているが、発達障害を念頭においた「軽度・重複化」を取り上げていない。
自閉症が、従来の診断基準概念からスペクトラム障害として、「できない」だけではなく「できづらい」を含めた支援が必要な障害という概念に変わってきているなか、「重度」はもちろん「軽度」の障害の「重複化」という認識が必要である。
③ 「障害児」への対応ばかりではなく、「障害の家族」への対応についての配慮がない。
障害療育においては障害児のみへの対応というよりは、障害をかかえる家族の支援も重要な課題になっている。障害家族においては、離婚やDVや虐待などによる家族機能不全が生じる場合があり、医療・福祉・行政などと連携した家族支援が必要になる。
④ 医療・福祉・就労の専門家の学校訪問の制度化・予算化がない。
指定された専門家や専門家チームだけではなく、必要に応じて、それ以外の専門家でも学校に招いて相談できる制度が必要である。